当スクールは、1992年当時、まだ一般的に普及していなかったPCを使った楽譜制作を行なう、日本初の楽譜浄書専門スクールとして、東京・目白に開設されました。楽譜制作のプロ養成スクールとして志し、30年以上が経とうとしています。今では当たり前にPCを使って出版される楽譜ですが、設立当時の制作現場は手書き浄書が主流でした。当スクールは、そんな楽譜出版における時代の変革時に、それまでの手書き浄書の伝統を、パソコンを使った現在の浄書として継承し、今日に至るまで研鑽をつづけてきました。
作曲表現の意図を大切にし、演奏表現を最大限活かすために、手書き職人が見やすく奇麗に仕上げてきた楽譜浄書技術。必要とされる楽譜に求められることを考えつづけ、そのすべてを楽譜制作ソフトを使ったノウハウに落とし込んだものが、他にはないICS独自の指導カリキュラムです。
当スクールの『楽譜クリエイターコース』では、このICS独自テキストと独自楽譜フォントを用い、着実に技術が身につくように構成されています。こうした実績が認められ、早期の段階から楽譜制作ソフトである「Finale(フィナーレ)」の販売元より、推奨スクールとして認定されています。
近年では、楽譜制作のソフトやアプリが手軽に使える時代になりました。今後さらに機能も充実し、より簡単に、便利になっていくでしょう。しかし、その様々なツールの中から目的にあった楽譜をつくるノウハウは、何を大事にするのかという基礎をしっかり身につけて初めて応用ができ、自分の活動に活かせるカタチとして現れます。どれだけハードやソフトが進歩しても、変わらないのは人の技術とアイデアです。楽譜を見る側の視点から考え抜かれた出版楽譜の仕上がりと質の違いは一目瞭然であり、知っているとそうでないのとではスピードがまったく違うように、そのフィールドに携わる人の技術とアイデアこそが、音楽の現場をより良くする原動力であるという想いを、当スクールは何より大切にしています。
設立から今日に至るまでの間に、数多くの修了生を楽譜出版業界に輩出してきました。この楽譜出版業界は、女性が活躍する現場という点も特筆すべき点かもしれません。ある方は在宅で子育てをしながら、ある方は本業と平行した副業として、またある方は自己の音楽活動における確かな技術として、音楽業界、出版業界にて今日も活躍しています。
音楽に携わった仕事をしたいと考えている方。プロの楽譜浄書家を志している方。結婚後の将来設計を考えている方。「音楽が好き」という気持ちを大切にして、私たちと一緒に、勇気ある一歩を踏み出してみませんか?